SPA直入 "草"耐久ミニバイクフェスタ春大会

日頃からお世話になっている人材派遣会社の方と、最近の若者について話をすることがありました。彼女曰く、近頃の十代・二十代の男性は「草食男子」ならぬ「草」そのものになっているというのです。草食動物は少なくとも草を食べるために動き回ります。しかし草は植物ですから、自分から動くことすらせずただじっとしている。ぬくぬくとした太陽の光のもとでただ栄養を吸収して生きている。こう書くと植物に失礼な気もしますが、そんな気力の感じられない男性が増殖しているらしいです。

間もなく三十代後半に差し掛かる私自身も、ギラギラとした闘争心や人を押しのけて上に這い上がろうとする泥臭さに欠けるきらいがあり、決して他人ごとでは済ませられません。バイクライフにおいても、ここ数年はサーキット走行を中心としながらもレースで人と競うことを好まず、専らスポーツ走行で自分自身のタイムを更新することを楽しみとしていました。趣味を長く続けるという点で、これはこれで正しい方向性だとは思いますが、時にはぬるま湯につかった自分に喝を入れるため、絶対に負けられない戦いに打って出なければならないのです。


◆ トライアンフ福岡ミニバイク部デビュー戦
そんなわけで5月13日、SPA直入3時間”草”耐久ミニバイクフェスタに出場してきました。
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母の日だというのに午前中だけでも総勢100名以上の親不孝者が集まってオトナの大運動会です。トライアンフ福岡ミニバイク部のデビュー戦を迎えました。
私と共に絶対に負けられない戦いに挑むのは、

チームオーナー兼ミニバイク部部長 http://card-shrarp.de-blog.jp/blog/
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トライアンフ福岡のY副店長 http://www.triumph-fukuoka.jp/
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のお二人。

もともと私は出場予定ではなく、諸事情で参加できなくなったライダーの代役出走です。ところが事前にライダー変更の申請をしていなかったため、当日の受付で参加不可と言われてしまい、ただし特例として章典外での参加を認めてもらったという経緯がありました。

正式リザルト→http://www.spa-naoiri.com/info/event/result/2012_03/ant_dtra_3h_k.pdf

したがってリザルトにも私の名前は存在しません。結果はDトラッカークラスで堂々最下位、ですが章典外です。スパサンのOVER50でぶっちぎりのトップチェッカーでも50秒を切れば章典外、今回ぶっちぎりの最下位でも章典外。全く同じことです。
これからは「いやあ、自分、直入のレースで章典外になったことあるんスよー」って自慢できます。



◆ 走るシケイン
今回はほとんどノートラブルで3人とも淡々と走り続けました。転倒したとかマシントラブルがあって最下位になったのなら「たら・れば」の言い訳が通用しますが、一切そんなこともなく予定通りに走り続けて最下位、ステディな走りで最下位。あらゆるポストで青い旗を振らせてオフィシャルさんの腕を疲れさせたのは、スイマセン、私です。



◆ タイムは?
そんなこと聞くのは野暮ってもんです。



◆ ちゃんとバトルもしました
こんな私と同じくらい遅いDトラもいたんです。2コーナー〜3コーナーではこちらのほうが速いけれど抜きどころがなく、最終コーナーでもほぼ並びかけてインを取っているのに私の存在に気づいていないのか意地なのかインにかぶせられてしまい、草男子な私はついつい譲ってしまうヘタレっぷり。そうこうしているうちに、ふとピットを見ると「戻れ、戻れ」のサインが。ここで渋々バトル終了です。ピットインの指示はだいぶ前から出ていたみたいですが、バトルに熱中して完全に見過ごしてました。いやー、楽しかった。



◆ ヘアピン
先週のGOGO5耐(ニンジャを中心とする250ccの5時間耐久)ではヘアピンで転倒車が続出したと聞いていたので、この区間は特に遅く(他のコーナーも遅いけど)走っていました。たまに調子に乗ってあまり速度を落とさずバンク角も深めで膝を擦って入っていくと(Dトラ125で膝を擦るのは結構ムズい)、コーナーの中間地点よりちょっと先あたりのイン側でタイヤがダダッとアウトに流れるような挙動になって、アワワワワ…となりました。なんか段差があるような感触でした。しかしゆっくり走っていれば何事も起きないし、今までデイトナで走っているときはこんな現象は起きなかったので、原因がイマイチ掴めません。
あと、他車の走りを観察していると小排気量車と600cc以上のSSとではヘアピンのラインが全然違います。600cc以上なら進入はミドルから入り、クルッと小回りして立ち上がりもアウトにはらみません。対して小排気量車では目一杯アウトから侵入し、コーナー中間地点からそのままアウトに大きく膨らむラインを通るようです。立ち上がりの加速を重視する中〜大排気量車と、常に高い速度を維持したい小排気量車の走り方の違いが最も端的に表れるコーナーと言えそうです。



◆ 親子鷹からのアドバイス
EPL九州(http://www.epl-japan.co.jp/)の親子が観戦に来ていて、Dトラ125の走り方を伝授してもらいました。とにかく前に進まない車両だから、コーナー中に膝を出すだけでも風の抵抗を受ける、もともとハングオフで走ることを想定しているようなマシンではなく、膝は開かずリーンウィズ気味で走る方が良い、とのことでした。アドバイス通りに走ったけれど、元が遅すぎるので効果があったか不明です。



◆ Dトラッカー125
エンジンパワーのない車両に対しよく聞く表現で「車体がエンジンに勝っているから安心して振り回せる」みたいなのがありますが、Dトラ125は車体もエンジンも両方負けてる感じです。サスはフワッフワで、ブラインドコーナーではパンクした自転車に乗っているようなゴツゴツ感がシートに伝わってきたのでおそらくリアが底付きしていたのでは、と思います。すごく不安定な乗り物に乗っている印象でした。



◆ 考え方を変えないと…
普段乗っているデイトナと同じ考え方でミニバイクを走らせても、全くうまく走れないということはわかりました。デイトナの場合は「いかに加速させるか」を軸に考えます。対して、非力なミニバイクは一度スピードが落ちるとどんなに右手を捻っても加速しませんから、「いかに減速しないか」を軸に考える必要があるようです。1コーナーの通過速度がその後の2・3・4・5コーナー全てに影響します。デイトナなら1コーナーの進入で多少減速しすぎても2コーナーまでの区間でしっかり加速する走り方をすれば、それなりのタイムが出るものですが、ミニバイクにはそれが通用しません。レース中、1コーナーでコースアウトする車両が多く見られたのは、ここで頑張らないとタイムが出ないことの裏返しでは? その点、ミニバイクの方が中・大排気量車よりもシビアだしリスキーだと思いました。
今回はぶっつけ本番のレースで走ることに精いっぱいでしたが、機会があれば一度じっくり練習走行してミニバイクの走り方を勉強したいものです。それがひいてはデイトナのタイムアップにも繋がるかもしれません。



◆ 奥深きミニバイクの世界
Dトラと混走のKSRたちはオリジナルの原型を留めていない、ミニバイクに小ベンツ1台分くらいのパーツ(金額)を突っ込んだようなマシンが並んでいました。トップは51秒台。KSRでこのタイムって、一体どんな景色が見えるのでしょう。



◆ おまけ・shinさんのXB12R
応援に駆け付けてくれたshinさんのご好意で、愛車のビューエルに乗せてもらいました。
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エンジンを掛けるとドットコドットコ、ハーレーと共通の不思議なアイドリング音。アクセルをひとたび捻ればズダダダダッとアスファルトを蹴たぐるような怒涛のトルク。んで信号停車すると、ぷすん、ぷすん、とエンストしそうな不規則な鼓動。振動が激しくてミラーが良く見えないとか、ステップから絶えずブルブル足裏マッサージを受け続けるとか、フロント周りがやけに重たく感じてうまく曲がらないとか、まあいろいろありますが、この車両に乗る人達とはそういう議論をしちゃいけない気がします。私も、もしバンディットに出会う前にこのバイクに乗っていたら、危うく手を出していたかもしれません。
そういえばハーレーにXR1200というネイキッドっぽいのがあって、ちょっと気になっているんですよね…。



◆ 最後に
今回、出場するチャンスをいただいたチームオーナー兼ミニバイク部部長と、トラ福のYさん、ありがとうございました。結果は残念でしたが、なんせデビュー戦です。最下位ということは、あとは上に上がることしかできません。
ピットクルーを務めていただいたチームオーナーの同僚のSさん、ありがとうございました。ライダーだけではレースは出来ません。私たちがレースを楽しむことができたのは、Sさんが朝早くからお手伝いいただいたおかげにほかなりません。
応援に駆け付けてくれたshinさん、写真を撮っていただいただけでなく、魅惑の変態バイクにも乗せていただいてありがとうございました。
今回もアドバイスをいただいたEPL九州さん、これからもいろいろと教えてください。良太君のレースも応援しています。
たくさんのオフィシャルさんはじめ運営に携わるすべての皆さま、安全にレースを楽しませてもらって、ありがとうございました。

次回のDトラッカー耐久は10月。参加するチャンスがあれば、最下位だけにはならぬよう頑張ります。
その前に9月の耐久祭かなぁ…。

HSR九州 スポーツ走行の動画

HSRのスポーツ走行では動画の撮影を試してみました。一応この日一番まともなペース(1分14〜15秒)で走行していた時の様子をアップします。
なぜかピンボケというか手前のマスターシリンダーキャップあたりにピントが合ってしまって、肝心な外の景色がボヤーッとしてます。残念。次はカメラの取付位置や角度を工夫してみたいと思います。





ピンボケしなかった動画はこんな感じ。





こんなぬるい走りじゃ何の参考にもならんわ! という人は、お口直しに1分5秒のラップをどうぞ。
おそらくRSG岡村選手の走りです。

2012.5.6 HSR九州スポーツ走行

昨年の4月にHSRのコースライセンスを取得したものの、まるっきりスポーツ走行もせず一年が経過してライセンス更新を迎えてしまいました。ライセンス取得時にもらった無料走行券もたっぷり残っているので、ゴールデンウィーク最終日の5月6日、初めてのスポーツ走行に臨みました。
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この日はSPA直入もスポーツ走行の枠があり、今までなら何も考えずそちらに向かうところなのですが、正直SPA直入は昨年からタイム的にも頭打ちになっていて若干煮詰まってきた感があります。もちろん最終的には47秒台、という思いもあるけれど、それは少し長期的な(2〜3年掛けての)目標に据えて、これからしばらくはあまり走れていないHSRやオートポリスを中心に練習してスキルの下地を積み上げたいと思っています。


◆ どちらの枠で走る?
HSRのスポーツ走行はS1(フリー走行)、S2(初心者、ナラシ、ナンバー付)、F(ミニバイク)の3つに分かれています。S1とS2、どちらを走ればいいのかわからなかったのでHSRの事務局に問い合わせてみると、「タイムの基準とか特にないのでお好きなほうを走ってくださいね〜」とアバウトな回答。新参者の私は迷わずS2を選択です。実際S1の走行を見ていると、明らかに選手権な顔つきをしたマシン達が「10秒も切れないヤツはお呼びじゃない、オラァ!!!!」って雰囲気で走ってましたので、正解だったようです。



◆ 小ネタその1
非接触式温度計というものを購入しました。レーザーを照射して、測定ポイントの温度を計測します。
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路面温度の測定用として買ったのですが、今回はタイヤの表面温度も計ってみました。
まず、タイヤウォーマーで1時間ほど温めた状態で測定すると、タイヤの温度は85℃でした。ウォーマーの説明書には80〜90℃を保つと書いてありましたので、まさにその通りの結果です。
次に、走行後のタイヤ温度を測定すると、60℃を示しました。ウォーマー装着時より20度以上下がっています。これは私なりに全開走行した直後の温度です。タイヤの負荷の掛け方によって上下するものと思いますので、私より負荷をかけて走れる人ならもっと高い温度になるかもしれませんし、ゆっくり走る人は60℃以下になるかもしれません。また、外気温や路面温度にも左右されるのは言うまでもありません。
基本的な考え方として、タイヤの温度が上がる=空気圧が上がる、です。ウォーマーを巻き85℃で空気圧を合わせ、走行時60℃まで下がれば、空気圧も下がります。タイヤの空気圧を温間で合わせるとしても、「温間」にはウォーマー装着時と走行時の二つがあるということです。空気圧の設定は走行時の「温間」に合わせますから、ウォーマー装着時は少し高めに合わせておけばちょうど良さそうです。
今回はウォーマー装着時に2.1で合わせたところ、走行時は2.0まで下がり、ほぼ狙った圧に合わせることが出来ました。



◆ 小ネタその2
HSRのスポーツ走行ではサイドスタンドを外す必要はありませんが、固定する措置を取らなければなりません。面倒臭いのでスタンドは外すことにしました。しかし、重大な問題が残ります。サイドスタンドを外すと、一人ではリアのスタンド掛けがすごく難しいという点です。知り合いがいれば、一瞬で終わる作業なんですけれど…。そこで、一人でも楽々リアスタンドを掛けられる方法を考えました。とてもシロート臭の漂うやり方です。

まずはホイールクランプにフロントタイヤを載せます。これでスタンドなしでもバイクは自立します。
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ホイールクランプはトランポの中で車両固定用として使っている人も多いのではないでしょうか。

次に、リアスタンドを掛ける準備をします。この時、J-TRIPのはじめてスタンドを使用します。
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これでリアスタンドがバイクに装着された状態になります。一人でスタンド掛けする時に何が難しいって、バイクを支えながらスイングアームのフックにスタンドの受けをあてがう過程です。ホイールクランプと「はじめてスタンド」を活用すれば、難なくクリアできます。

いったんホイールクランプからバイクを離し、タンデムシート辺りでバイクを支えながらリアスタンドを踏み込めば、OKです。
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あとはフロントをリフトアップすれば完成、ウォーマーを装着できます。ホイールクランプに載せたままだとフロントのアップが出来ないのでいったん離したのです。

こんなやり方してる人はどこにもいないので、すっごく恥ずかしいんですけど、もしかしたら同じ悩みを抱えている人もいるかもしれないと思い、恥をしのんで書きました。っていうか、もっといい方法があるなら誰か教えてください。



◆ 多くの殺生をしている
新緑のまばゆいHSRにはたくさんの虫たちが生息しているようです。1本走るだけでヘルメットとカウルのスクリーンに虫がべっとりと付着します。私はイナゴを食べたことがありませんが、虫を食べることに抵抗のない方は、ヘルメットのシールドを全開にして口を開けて走れば、お腹一杯になること間違いなし。私は捨てバイザーが欲しいです。



◆ ファイナルが微妙に合わないんだよなぁ
現在のデイトナは直入に合わせてファイナルをロング仕様(フロント1丁分)にしているんですが、HSRだと微妙に合ってない感じ。1〜2コーナーと最終コーナーは2速だと回転数が落ちすぎるし、ホームストレートとバックストレートではもう1速シフトアップすべきか迷います。もうちょっとショートにした方がいいかなぁ。ただ、もっと走りこんでペースが上がればコーナーの速度も自然と高くなるので、ちょうど良くなるかもしれません。

今回のベストは1分14秒3。先月のファントラックデイのタイムをわずかに更新しました。
まずは13秒台を目標に。12秒台が出るようになったらS1の枠で走ってもいいかもです。まだアベレージのタイムは安定しませんが、これからの伸びしろはたくさんあるという予感に満ちていて、もっともっと走りこみたくなりました。「HSRが好きだ!」Tシャツがあれば買っちゃうんだけどなー。

サーキットランフェスタ延期

SPA直入で4/30に開催予定のサーキットランフェスタですが、悪天候のため6/3(日)に延期です。

詳細はSPA直入まで

ライテクシンドローム

ライディングフォームについて語るのは簡単ではない、と考えています。
巷にあふれるライテク本や毎月のようにライテク特集を組む雑誌、それぞれに目を通すとまるで違ったことを書いている、時には正反対のことを書いているように見えることもあります。一見正反対に見えても、実は目指すところは一緒ということもあり、それは言葉の解釈の問題だったり、目指すところへのプロセスが違うだけだったりするわけです。
フォームについても然りで、自分にとって理想のフォームがあったとして、それを頭の中でイメージはできても言葉にするとうまく伝えられない、そんな難しさを感じます。

うまく表現できるかわかりませんが、今回は私なりにライディングフォームについて書いてみようと思います。



◆ フォームで気になるのはどこ?
SPA直入オートポリスの走行会・スクールに参加すると、走行写真を撮影してくれることがあります。

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ナル
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シスト
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これらの写真で、まず目が行くのは上半身の姿勢ではないでしょうか。自分の姿を見て、上半身に力が入っているとか、前傾が足りないとか、頭の位置をもっとイン寄りにしたいとか…。で、もっと上半身の力を抜かなきゃって考えたりするわけです。
確かに上半身がリラックスして深い前傾姿勢を取る姿は、なんだかカッコよく見えます。MotoGPライダーのように、肘を擦るほどに上半身をイン側にオフセットしたフォームに憧れたりもします。しかし、それを上半身の使い方だけで解決しようとするのは意味がないと私は考えています。上体の姿勢はあくまで「結果」に過ぎない、と。何の結果かといえば、それは下半身の使い方です。



◆ tejiが思う基本
四輪と違いバイクはハンドルを切って曲がるわけではなく、重心移動で操作する乗り物です。バイクのパーツで最も重たいのはライダー自身です(エンジンのほうが重い場合もあるとは思いますが)。ライダーは一番の重量物である自分の体を使ってバイクの重心を移動させて操作します。
この重量物(ライダーの体)は、バイクの上で常に安定し、ライダーの意のままに重心を変えられるものでなくてはなりません。そのためには、バイクの上で自分の体がしっかりと固定され、且ついつでも直ぐに自由に動けるものでなければいけません。逆にライダーがバイクの上でグラグラと不安定では、車体の重心も揺らぎ、当然安定しません。不安定な乗り方では速く走ることなどできません。
だから、私はバイクに乗るうえで最も大切なのは、自分自身をしっかりとバイクに固定すること、ホールドすることだと考えます。これがすべての基本です。



◆ 体を支える唯一の場所
では、自分とバイクをホールドするのに、体のどこを使うのでしょうか。
バイクとライダーの接点は大きく分けて、両手(ハンドル)、両足(ステップ)、両膝(タンク)、お尻(シート)です。
このうち、両手でハンドルをがっしりと握るのは、一般的にタブーとされます。セルフステアを妨げないよう、またブレーキ・アクセルワークを繊細に行えるよう、両手・両腕には力を入れないのがセオリーのはずです。したがって両手で体をホールドすることは基本的にありません。
次に足と膝。これはアウト側とイン側で分けて考える必要があります。ハングオフ(ハングオン)の姿勢では、イン側に腰をずらし、イン側の膝は開きます。内足荷重とかいう、インステップを踏みこむことでバンキングのきっかけを作るテクニックもありますが、これはあくまで重心移動の手段であり、インステップで踏ん張って体をホールドするものではありません。またイン側の膝は開いて車体から離れるので、当然体を支えることはできません。
残るアウト側の足と膝、そしてシートに乗るお尻(ハングオフの場合、アウト側の半ケツ)とアウト側のふともも。つまりアウト側の脚一本。これが体とバイクをホールドする唯一の場所です。両手とイン側の足でホールドできない(しない)のだから、必然的にここしか残りません。



◆ 外足ホールド
このような考えから、私は外足(アウト側の足)でのホールドを大切にしています。極端に言えば外足一本でバイクを操作しているような意識です。
とりわけ、外足ステップからタンクまでのつながり。ステップに乗せる足裏とタンクを抑える膝を中心にしっかりバイクと密着させて体を支える土台にします。私はこの部分にグッと力を込めます。ライディングは力を抜くのが大事といいますが、この部分まで力を抜くと体を支える拠り所を失ってしまいます。バイクに荷重する、入力するためではなく、体を支えるために力を入れるのです。
それと同時に外足太ももの付け根を、足を閉じる方向で固定します。ハングオフの姿勢は真上から見るとカエルのように両足を開きますが、意識の上では外足は閉じる方向に力を入れます。この付け根の角度が固定できないと、お尻や腰がイン側にずり落ちて不安定になります。
こうしてしっかりホールドできていれば、太ももとお尻は自然とシートに体重が乗る格好になると思うので、この部分にはあまり意識を向けません。お尻に関しては、イン側に脱力する意識でより効率よく荷重できるような気がします。



◆ 腰は要(かなめ)
「腰」という漢字が、にくづきにかなめと書くように、腰は上半身と下半身をつなぐ大切な場所です。いくら外足でしっかりホールドできても、腰が安定しないと上半身はバイクの上でグラグラして体の重心がぶれてしまいます。私は腰をグッと固くして上半身を支えつつ、自分の体重を効率よく車体に伝えられるよう意識します。
腰を固くする、というのは少しわかりづらい表現かもしれません。おそらく腹筋・背筋を使っていると思います。尾てい骨からそのやや上までの背すじをまっすぐにするような感じでしょうか…。

アウト側の脚でホールドし、腰で上半身を支える。要約すると、それが私の考えるライディングフォームです。



◆ だから上半身は結果
足腰でフォームを作るので、結果的に上半身には力を入れる必要がなくなります。実際は、筋力不足や技量不足で腕や肩に力が無意識に入るものですが…。とはいえそれなりに力が抜け、腰で支える上半身は、ある程度自由に動かすことができるようになります。
逆に、見た目を気にして前傾姿勢を深くしたい、イン側に頭を入れたいと思っても、それを上半身の動きだけでやろうとすれば、足腰で支える土台がないからうまく動けないか、ハンドルにしがみつくだけのなんちゃってフォームになるのではないでしょうか。




ところで、文字だらけの長文をここまで読み飛ばさず目を通したアナタ、相当なフォームマニアっつうか、フォーム厨っつうか。私とはお友達になれそうです。
未熟な私は、ライディングフォームかくあるべしなどと説教する気も自信も全くありません。今回の内容は、「間違っているかもしれないけどこういう考え方もあるのでは?」ということを示したかっただけです。速い人で外足の膝がタンクから大きく離れるライダーや、ブレーキングをガッツリ両手で支える人もいます。
いろいろツッコミどころもあるとは思いますが、大目に見ていただければ幸いです。

それでは、4月30日のSPA直入サーキットランフェスタでお会いしましょう。



文中の画像は、R管理人さまのページから拝借しました。
http://www.team-riders.net/spa/20111113/
http://www.team-riders.net/spa/20111016/
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デイトナ675ドーピング計画
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